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安藤夏樹…
それが、赤いワンピースの女の子の名前。
再会はあまりに突然で…
残酷だった。
赤いワンピースではなく、僕も憧れていた女子校の制服で僕の前に現れた君。
栗色の髪は夏に出会った時より少し伸びていた…
白い肌に…
細身の体…
間違いなく君が赤いワンピースの女の子だったんだ。
あの時は僕の中に見え隠れするもどかしい気持ちが何なのか、わからなかったけど…
今やっとわかった。
僕はあの甲子園で、
赤いワンピースの君に一目で恋に落ちていたんだ。
そして、再び…
一瞬にして僕の心を奪い…
今度は非情にも、
『失恋』といぅ2文字の刻印を押し付けて、去っていった。
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