涙のマウンド

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夏樹さんと2人っきりになったのはこの時が初めてで… なぜかものすごく緊張してしまった。 「そぉいえばさ…?」 「はいぃ?」 声がうわずってしまった。 「ぁはは!どしたの?」 「何か喉につまったみたいで…。」 恥ずかしいからですなんて言えないから、適当な嘘をついた。 「何も食べてないのに変なの!!」 と、夏樹さんは笑いながら言うと… こぉ続けた、 「裕ちゃんって、彼女いないょねぇ? なんでつくらなぃの?」 え゛っ…。 まさかいきなりそんな質問をされるとは思わなかったし… 第一…僕が恋に落ちたのは夏樹さんだったなんて、言えるはずもなかった。 僕は達也先輩と夏樹さんとの恋を応援していたけど… 夏樹さんに出会ったあの夏の日から、僕の心を一瞬にして奪いさるよぉな人とは出会っていないし… 彼女がほしぃとも思っていなかった。 だから、 何て答えたらいいのかわからなかったのだ。
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