涙のマウンド

4/26
前へ
/192ページ
次へ
そんなところへ、 救世主の登場。 「あっ、いたいた。 悪りぃな…遅れて。」 達也先輩が監督との話し合いを終えて、僕たちと合流したのだ。 「たっちゃん、遅~い!」 「そぉですよぉ~。 達也先輩~待ち疲れしましたよぉ!!」 心では「達也先輩グッドタイミング!!」と思いながらも… 気まずさ隠しのために強きな発言をする。 「だから、悪りぃって! そのかわり…ドリンクバー代はおごるわ!!」 「わぁ~い!! それなら、いつも遅れて来ていいょん!!」 「僕も夏樹さんの意見に同感っす!!」 そして、3人で笑い合った。 僕たちは、 本当に仲が良くて… 本当の兄弟みたいで… これから起こる出来事なんて… 知るはずもなかった。
/192ページ

最初のコメントを投稿しよう!

639人が本棚に入れています
本棚に追加