涙のマウンド

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綺羅星学園野球部は何の問題なく、評判通りの力を発揮し… 順調に勝ち進んだ。 試合前… 僕たちはこんな会話を交わした。 「たっちゃんも裕ちゃんも試合…頑張ってね!!」 「試合見に来ないんですか?」 僕は思わず質問してしまった。 「ぁたしも自分の試合があるから…。 でも!!決勝戦は見に行けるから、それまで負けないよぉに頑張ってょ!!」 そぉだった… 夏樹さんはテニス部に所属していて、ダブルスでは県1位… 達也先輩と同じで、夏樹さんも自身にとって最後の試合に臨むのだった。 「あっ…てっきり忘れてました…。」 「本当、裕ちゃんは忘れっぽいょね!」 笑う夏樹さんを優しい目で見つめながら、達也先輩が言う… 「絶対勝って、最後は優勝プレゼントしてやんなきゃな!! だろっ?裕也。」 「はいっ! そぉっすね!!」
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