涙のマウンド

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試合は予想外にも接戦となった。 8回の表が終わり… 0-0… 両投手が相手打線を互いにピシャリと抑えていた。 8回の裏、 綺羅星学園の攻撃は9番のピッチャーから始まった。 1打出れば、達也先輩に打順が回る… 僕は祈った。 カーン… 当たり損ねた金属音がする… だめか… そぉ思っていると、 相手のサードがファーストに悪送球… 1塁塁審の判定は… 『セーフ』 やった!! ノーアウトのランナーが出た。 喜んでいる僕に監督が、 「木崎!行くぞ!! 代走だっ!!」 「はいっ!!」 僕は驚きながらも大きな声で返事をした。 交代のアナウンスが流れる… 『選手の交代をお知らせします。 1塁ランナー○○君に代わりまして、ランナーは木崎君。 背番号 15…』 グラウンドに向かおうとしたその時、 「おもいっきり走ってこいよ!! 俺が裕也をホームに絶対返す!!」 達也先輩だ!!
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