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球場は一瞬の静寂の後に、
『セーフ』
という主審の声に続き…
大きな歓声で僕と先輩を讃えてくれた。
精一杯伸ばした手は、
相手キャッチャーのミットの下に…
確かにホームベースを触っていた。
1-0…
達也先輩は言葉通り、僕をタイムリーヒットでホームへと返してくれた。
アルプススタンドの夏樹さんは普段は見せないくらいの満面の笑みで僕たちに歓声を送っていた。
夏樹さん…
ぁなたが好きになった人は、すごい人です。
そぉ心から思った。
次の4番バッターは外野フライに倒れて、いょいょ試合は9回へ突入。
この回を抑えれば…
県大会優勝。
甲子園への切符を手にできる。
僕の役目は終わり、抑えのピッチャーに後を託す。
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