第一章

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 ― ― ―ーーーー。 暖かな春の優しい陽射しに思わず背伸びをしてしまう。 「んー!!」 東京の大都会のビルの屋上。一番"光"が側に感じられる。 。2008年 4月20日。 この大都会は夜景がとても綺麗。神奈川から東京に就職してそのまま居着いてしまった。 もう、桜はサラサラと散り始めていた。 ふと…なんの前触れもなく手の中の携帯の着信が空に伸びていく。 まるで奏でるメロディのようにけたたましく鳴る。 着信  "美礼" 久し振りに携帯のディスプレイに懐かしい名前が浮かびあがる。 この時期になると必ず美礼は私に連絡をくれる。 「はぁ。。。」 嬉しさと複雑な気持ちが入り交じった溜め息が出る。
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