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僕はもともとは人間不信という程人間を信じていない訳ではなかった
裏切られても何か理由があったのだと思っていた
しかしそれすら難しくなったのは小学五年の時だった
僕はもともと人前ではおとなしい人間だったらしい
目立つ事が嫌いだったし、人と話すのが面倒だったからか自分からは関わらないようにしていた
そんな性格や態度が気に入らなかったのか今ではよくある『いじめ』の対象にされる事が多かった
小学五年までのいじめは今思えば一部の人間からのシカトが主だったので特にひどいものではなかった
小学五年からは同じシカトでもやり方が違っていた
小学五年最初はクラス替えで知らない人が大半だったので僕が『いじめ』られていた事を知らない
僕は卒業までの二年間平穏に過ごせればいいとだけ思っていた
しばらくの月日が過ぎた頃僕には友達のような比較的よく話す人達が五人いた
特に深く関わってもいなかったが『いじめ』が発生していなかったのは少し有り難かった
そう思ったのも少しの間だった訳だが…
ある日五人のうちの一人が気に入らない人間ができたという話をしてきた…
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