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しかもいつも話していた四人のうちの一人だと…
僕は自分の耳を疑った…
昨日まで変わらず仲よさげに話していたのに突然どうしたのだと…
向こうは一人で話していたが僕は疑問だらけであまり話を聞いていなかったのだが要するに悪口を言われてムカついているというようなものだった
そしてその日から一人の子はシカトされ始めた
その子は理由がわかっているのかしばらくは何も言わずシカトに耐えていた
数日後シカトを受けていた子とシカトしていた子が仲良く話していた
僕は誤解がとけたのだと思っていたがどうも様子が違う
この頃から僕は人の感情にひどく敏感になっていたのでそう思ったのだろう
何気なく二人を見ていると昨日まで一緒にシカトしていた子がシカトされている事に気付いた
ターゲットが変わっていたのだ
後でわかったのだが最初にシカトされていた子がある意味リーダー格の子に『あの子〇〇ちゃんの悪口言っていたよ』と言ったらしいのだ
実際はそんなことはなく、自分がシカトされるのが嫌で一人を身代わりにたてたのだ
そのように『いじめ』はローテーションのようにターゲットが変わっていった自分がシカトされたくないために誰かを身代わりにして…
そしてとうとう僕をターゲットにしてきた
理由はリーダー格の子が好きな男子とよく話しているから…だった
僕はその男子とは共通の話題がありその話題についてよく聞かれたから答えただけだったのだがそれすらリーダー格の子には気に入らなかったらしい
そしてその時から卒業までの一年半、僕はクラスの大半からシカトされる事になる
担任はそれに気付き何度も話し合いの場を作ったがリーダー格の子は担任の前では泣きながら反省をしているふりをしてはうまく逃れていた
僕は最初から話し合いの場が無駄な事はわかっていたが…
そして卒業を迎えた
リーダー格の子とは中学は別々になることを知っていたので僕は卒業式に解放された安堵感はあったが感動はなかった
そして中学にあがり僕をシカトしていた子達の態度が急変した
『あの時はごめんね』『したくてシカトしてたんじゃない』そんな言葉ばかり言ってきた
まるで私は悪くない、リーダー格の子が悪いといわんばかりだった
しかし僕にしてみればどちらも同じだった
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