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これが翔との出会い。
なんでだろう。
泣くほど悔しかったくせに。
失恋したばかりのくせに。
男に騙されたばかりのくせに。
彼の笑顔も優しさも暖かすぎて全部忘れちゃった。
彼は
「売れないカメラマンだけどよろしくっ笑」
なんて言ってあたしの携帯に自分の番号を勝手にいれた。
さやか
「・・・ちょっと!」
翔
「また泣いちゃいそうになったら電話しな♪」
さやか
「・・・はっ?!」
また顔が熱くなる。
こんな軽い奴、いつもだったら嫌なんだけどなんか翔は違った。
翔
「で、お姉さんの名前は?」
暖かい感じがして。
さやか
「さやか・・・看護士してます。」
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