山根、再び

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店長、やれ②といった表情で     「勘弁もなにも、謝罪して貰ってませんしねぇ」     うそつけー 今の聞こえただろ!     「聞こえませんでした?」     「ええ 聞こえませんね」     「山根さん『オカネ カシテイタダイテ タイヘン タスカリマシタ アリガトウ ゴザイマシタ』ってちゃんと言いましたよ 耳遠いの?」     わざと、めっちゃ棒読みで言った     店長より先にまわりの職員?が口を開く     「てめえ 誰に向かって口聞いてんだ! ふざけてんじゃねぇぞごら!」      私はもう完全に開き直っていた     「聞こえてないようなので代弁しただけですが? そも②こんな状態の山根さんにまともな話しできる訳ないでしょ」     すると     4、5人の職員全員が詰め寄ってきた…     取り囲まれた(汗)     山根さんは気絶しそうだったけど、私はなぜだか踏ん張れてた     なんとなく     卑屈になったら威圧感に飲み込まれるような気がした
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