回収業務

41/48
前へ
/822ページ
次へ
わざと大きな声で話しかけた 「後藤さん何処へ行ったんですかね?」 「私が知る訳ないでしょ!」 「あなたはそこで何を?」 「なにって…留守番よ」 「私、さっきも来たんですけど後藤さん留守だったんですよ」 「そうよ 私が来た時もいなかったわ」 「いないのにどうやって入ったんですか?」 「そんなの合鍵持ってるからに決まってるでしょ」 「その合鍵で鍵を開けて中に入ったんですね」 「そうよ」 やっぱ、鍵かけたのこの女か! 「私が来た時、鍵かかってませんでしたが?」 「・・・・・そう そうだわ! 鍵かかってなかったかも」 もう遅いわ! 「もう嘘はいいですから、用事あるんで後藤さん出して貰えます?」 「いないったら、いないって言ってるでしょ! だいたい用事ってなにさ?」 「後藤さんうちの会社に借金してましてね もう支払い日も過ぎて延滞してるんですわ 後藤さん留守なら、代わりに払って貰えませんかね?」 「はぁ? あなた借金なんかしてるの?」 いや あなた 誰に話してるの?(笑)
/822ページ

最初のコメントを投稿しよう!

75645人が本棚に入れています
本棚に追加