VS やーさん

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記入した紙に個人信用情報を貼付けて、店長に見せる 上から順番に眺めていくが、みるみる顔が曇っていった いつもなら『親でも連帯保証人になってくれるなら、融資オッケーと伝えろ』とか言うのだが さすがに今回は 「なんだこの教えられませんって?」 ダヨネー  「客の言葉を、そのまま書きました」 「お前あほか! こんなもん貸せる訳ないだろ!」 ダヨネー 「じゃあ、お断りですね」 「ちょっと待て もう1回電話してみろ 親を連帯保証人に付けるなら50万融資すると言ってやれ」 えっ!? 「50万ですか? どこも返済滞ってるのに?」 「いいから黙って電話せえや!」 はいはい 仕方ない もう一度電話しますか てか自宅で親と同居ならこの番号って親の電話じゃないの? まぁ いいや 電話かけてみる トルル…ガチャ 出るのハヤッ 「・・・・・」 そして無言 「もしもし林田さん? 林田 篤さんですか?」 「ハイ」 声ちっさ
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