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夕食を食べ、家でボーっとしてると拓巳からメールがくる。
兄貴も会いたがってるから家にきな
拓巳に返信をせずに家を出る。
家の前には拓巳と…尚哉お兄ちゃんが待っていた。
尚哉「お久しぶりだね。瑞季チャン」
瑞季「お久しぶりです。」
尚哉「見ないうちに大人になったね。」
お兄ちゃんは昔のように頭を撫でる。
街灯と拓巳の家の玄関の灯りでお兄ちゃんの顔が見えた。
昔からかっこよかったけど、さらに素敵になっている。
拓巳はというと不機嫌そうな顔したままだ。
尚哉「学校では先生だけど、今度は近くにアパート借りたから実家にも顔だそうと思うんだ。また家族で出かけたみたいにみんなでどっか行けたらいいね。」
瑞季「はいっ、是非っ!」
尚哉「じゃ、俺はもう少し母さんと話してから帰るから…。またね。」
瑞季「ありがとうございましたっ」
やたらテンションの高い私にくすっと笑いながら尚哉お兄ちゃんは家に戻っていった。
瑞季「拓巳、呼んでくれてありがとう。」
拓巳「…ああ。でも兄貴は教師だぞ。お前が昔から兄貴のこと好きなのバレバレだけど、兄貴のこと考えたらやめときな。」
瑞季「だから昔のことだって!」
拓巳「そうか、そう見えないぞ。」
瑞季「バカ、わかってるから…そんなこと。」
拓巳「ならいぃんだけど…」
そして私たちはお互いの家に帰った。ダメなのはわかってる…けどやっぱりドキドキするんだ。
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