兄貴

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兄貴は優等生だった。 小中学でも高校でも。 それに対して俺はもっぱら体育のみで… エリートだったオヤジは兄貴ばかりを可愛がってたんだ。 俺が小学3年の頃、瑞季の家族とうちの家族でキャンプに行って瑞季がいなくなった。 本気で心配した。 みんなで探した。 兄貴が見つけてくれた。 兄貴におんぶされて戻ってきた瑞季を見て悔しくなった。 何で僕が見つけられなかったんだ? それから瑞季は兄貴によそよそしくなり、俺も兄貴に負けたくないという気持ちが生まれたんだ。
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