リアルな愛って奴は！～空編～

空はいつも青

４月

空は澄みきった青だった。

桜はもう散ってしまったけど、春の風が花々の匂いを運んでくる。

私はいつもの公園を通り抜け、学校へと向かっていた。

３年生になってもう１週間が過ぎた。先生達はことある毎に｢お前らは最上級生なんだから｣とか｢受験生なんだから｣とか言う。

殆どの生徒はピンときていない。いきなり何がかわるもんか、そう思ってるだろうな…でも、私には成りたいものがある。

それは｢目標｣とかじゃなくて、｢使命｣みたいに感じてる

まだ誰にも明かしていないけどね。

お父さんにさえ…