存在理由

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僕は一人、誰もいない部屋に戻った また一人になった 彩の温もりの消えたベッドの上でうずくまっていた (僕は何故此処にいるのか?) (何故あの人を待っているのか?) 僕は疑問に打ち拉がれながらも、いつしか眠りについていた それから幾何の夜が過ぎただろう 目を覚ますと彩が僕を抱いて眠っていた 「あっ、起こしてもぉた?遅くなってゴメンな」 僕は泣きそうになった 「仕事…僕も手伝う」 僕は彩と一緒にいる理由が欲しかった そうすれば彩とずっと一緒にいられる いつしか彩を心から求める様になった 離れたく無いと思った 「人殺しやで?」 「それでもいい」 とても綺麗な月の夜だった
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