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この世界には、今という永遠の瞬間を無に喫せぬ為に存在する大樹がある。
しかし、その大樹を上空以外で見た人は誰一人としていない。
大樹を囲む木々から放たれているかは曖昧だけど、少なくともその森には目に見えない強力な壁が存在するのは確かだ。
その壁は人間はおろか、機械や虫一匹も森に入れる事を許さない。
全てから守られる大樹が中心に存在する巨大な森を、人は守護森とよんだ。
この事は、俺が八歳の頃、今は側にいない母さんから聞いた話だ……
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