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様々な患者が訪れるが、本格的な治療が必要、とみなした場合は、以前勤めた心療内科を患者に紹介する。
カウンセラーはカウンセラーであり、早紀は医師ではない。
陽介は、『心の崩壊という名の現代病』というタイトルで、取材に来た時に知り合った記者だった。
未だに、態度を変えようとしない。
妻子と早紀を、巧くてんびんにかけている。
恐らく、このバランスを保ってゆきたいのだろう。陽介がバランスを取ろうと努力する度に、早紀のバランスは崩れていくというのに。
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