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崩壊…前…
辺りが明るい、体が動かなかった。左右の感覚もなく、体が泥のように溶けてしまい動かなくなったみたいだった
しばらくすると辺りが微かに鮮明になってきた、見たこともないコンピュータが沢山あった、右隅の方では何かを培養しているようであった
部屋の中間にはアクリルかガラスのような物質でできた箱があり、その回りを何周にも何かの物質でコーティングしてある。
箱までに三つものセクションがありかなり厳重な警備が施されている、中に人などが居ない事から、人体に何らかの影響を与える¨何か¨が箱の中に有るようだ、この位置からでは箱の中身までは見えなかった。
笹崎『また仕事ですか、へへへ、仕事の虫ですね!へへへ』
白衣を着た誰かが話し掛けてきた、誰かと尋ねようと思ったが体が言うことを聞かず喋る事もできずただ眺めているだけっだった。
男『おっ例の¨アレ¨はまだ大きくなっているのですか?あっソウでしたか、へへ、出かくなって来ているのですか、それは、それは。』
何処か間延びした声だ。
聞いたことがあるような気がした。
私の意志とは関係なく会話をしているようである、誰かの夢にでも迷い込んだようであった。
その男の名前は笹崎と言うようだった。
職業は科学者で此処の施設で¨何か¨の研究をしているようだ。
笹崎『¨アレ¨の正体は解ったんですか?私?私は全然解らなかったです、貴方の方がお詳しいと思いましてね、へへへ。でも、あれは生きてますよ、ハイ、生きています。』
一体なにの事か知るよしもなかった。
体は相変わらず動かない、口だけが勝手に動いていた。
笹崎『やはり、気付いていましたか、¨アレ¨が生きていることに、明らかに成長しています、発見時には3センチに満たなかったのに今では15センチに成長しています。』
珍しく神妙な面持ちで話している気がした、私の中で何か思い出しそうな気がしていた。
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