④ 第四の試練

2/4
前へ
/33ページ
次へ
ふいに メグは 自分がひどくノドが かわいていることに気付いた。 「ああ、 ジュースのみたいな~。」 『はい、どうぞ』 『はい、どうぞ』 「えっ」 ふと声がするほうに 目をやると、 ベットの上に 双子なのであろう、 クリクリした目の 緑と紫の毛なみの リスみたいな生き物が 二匹ちょこんと すわっていた。 背丈は メグと同じくらい大きくて 二匹とも オデコに星のかたちの 模様があった。 『こんばんわ!』 『こんばんわ!』 「こんばんは!」 『僕は兄のアリオ!』 『僕は弟のナッシュ!』 「二人は双子?」 『そうだよ!』 『そうだよ!』 二匹は いきぴったり。 お互いを見合う タイミングまで同じだった。 『のど かわいたんでしょ?』 『でしょ?』 『のみものあげる!』 『あげる!』 そういうと 二匹は 同時に別々の飲み物を メグに差し出した。 兄、アリオは 綺麗な緑のコップに水を 弟、ナッシュは 綺麗な紫のコップに水を それぞれもっていた。 「二人とも お水くれるの?」 メグは尋ねた。 『それではここで』 『それではここで』 『試練です』 『試練です』 『アナタに捧げる』 『アナタに捧げる』 『せーのっ』 『せーのっ』 『『4番目の試練です』』 「ハモったね。」 _
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加