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5歳になる頃の話。
母が離婚し、ばあちゃんの家(団地)での生活。
いつも寝る時は三枚の布団を敷いて、母とその妹二人が寝て、間に私が入り込んでいました。
ある日の晩、夜中に目が覚めてしまいました。
みんないびきかいて爆睡。
電気も消えて真っ暗。
怖かったし、とりあえずまた寝ようと布団にくるまり、ベランダに背を向け横になっていました。
しばらくするとベランダのドアが開く音がしました。
私「誰だろ・・・・みんな寝てるし・・・・」
そのウチドアが閉まり、誰か入ってきた気配がしました。
幼いながら恐怖の絶頂。
泣きたくても声も出せず、布団の中でガタガタ震えていました。
なぜなら、そこは団地の四階。人は入ってこれないし、家族はみんな寝ているし・・・・。
そのウチ、部屋に入ってきた何かがゆっくり移動しはじめた。
足元にかかっている布団をゆっくりと踏みしめて・・・・。
私は布団の中で誰か起きてくれないかと、必死に願っていた。
そんな願いもむなしく、その足音がだんだん私に近づいてくる。
私「助けて!!」
そぅ思った瞬間、足音がピタッと止まった。
すごくこちらを見られてる気がして、私は必死に目を閉じた。
そのウチ、また移動しはじめ部屋のふすまを開け消えていきました。
出て行ったことを確認し、おお泣きして母達をおこしました。
今だに正体がわかりません・・・・・。
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