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「ん~~、どうすっかな~」
井原は一人悩んでいた。
悩みの原因は、もちろん湊をどう口説き落とすかだ。
高校生の彼をドラフトで指名する為には、ドラフト前に、プロ志望の手続きをしてもらわなくてはならない。
完全無名選手なので、他のチームと競合になる可能性は天文学的数字であり得ない。
しかし、プロ志望の手続きをしてもらわなくては指名出来ない。
「家族を先に説得・・・で入団を決めてくれる相手じゃないよな」
天然だが頭は良い。
やはり、本人にプロの道を選ばせなくてはならない。
「でも、そいつが難しいんだよな」
初日の今日は正攻法で攻めてみた。
だが、予想以上にしっかりしていた。
多少ズレていたが。
「仕方ない。なるようになるだ」
こういった疑問は開き直るのが一番。
井原はそう結論付け、寝ることに決めた。
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