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たっぷり5分は経った頃だろうか、担任は男子の叫び声が届き我に帰る。
「っは!…な…何で?」
フルフルと頭を振り、教師は少しずつ思い出していった
(職員室で見た時は…ちゃんとしてたし……あら?)
そして思い出した。
そう、秋楽は特に変化していない。
後ろで束ねていた髪で、三つ編みにしていた一本おさげを解き、魔法により制服を男子用から女子用に変換。
最後にグロスを塗っただけである。
教師はもう一度顔を見て、記憶と照らし合わせる。
(あ!やっぱり八神君ね……どうしたんだろう…でも…可愛いなぁ…///)
またもや頬は赤みを帯び、チラチラと視線を投げかけていた。
しかし秋楽気付かずに生徒達の顔をまじまじと見ていた。
(っは!いけないいけない!ちゃんとしなくちゃ!)
教師は小さく気合いを入れる。
「ちょっと八神君!それはどうしたの!?」
秋楽はゆっくりと首を傾げ、教師を見て言い放つ。
「ティナちゃん…駄目かな?」
秋楽は目をウルウルさせるて言った。
(はぅっ///)
クリーンヒット!ティナに70ポイントのダメージ。
「だっ…駄目です!ちゃ…ちゃんづけなんて!」
「え~…いいじゃんティナちゃん♪」
(はぅあ///)
クリーンヒット!ティナの胸に先端部分がハート型の矢が刺さった!
ティナはモジモジしながら少し俯いていたが、おずおずと言い出した。
「やっ…八神君がどうしてもって言うんなら良い…よ?//」
「ありがと♪ティナちゃんは秋楽って呼んでね?」
「…うん///」
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