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「みんな静かに~!」
ティナは叫んではみるものの余り効果がない。
(むぅ……みんなして聞かないんだからぁ!)
「ちょっとみんな静かに!静にしないと1人ずつアレだよアレ!」
ビクッ!?
やっとティナの声が届いたのか、少しずつ教室内は落ち着いて行った…
「はい!それじゃあ秋楽君はあそこの席に着いてね。」
秋楽はにっこりと微笑み、ティナが指差す席へと着いた。
そして再びティナが話しだす。
「……~~で!今日はお昼までだからしっかり頑張ってね!」
最後にそう言うとティナは教室を出て行った…
秋楽は「ふぅ…」と一息ついて机にうつ伏せ眠りかけたが、不意に声をかけられ顔を上げる。
「やっ!秋楽君で良いよね?僕はウィリアム エルクスト。ウィルって呼んでね」
「ん!よろしくウィル。」
秋楽はウィルが差し出した右手を受け入れ握手する…
ふと後ろを見やると女子が4人ほど待っている。
秋楽はウィルを引き寄せ、小さく聞いた。
「あの子達はどうしたの?」
「うん?あぁ!」
ウィルはちらりと振り返り彼女達を呼ぶ。
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