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ゴスッ
「はぅっ?!」
「てっテレサ!?」
いきなり現れた黒い物体…
テレサは秋楽に抱きついているティナの首筋に手刀を見舞った。
『……抜け駆けはダメ』
ティナは一瞬ビクッとなって気絶すると、力無く秋楽にもたれかかる。
「おっと!」
秋楽は倒れかかってきたティナを必然的に抱きかかえる。
「……むぅ…」
少なからず不満そうなテレサだが、自業自得だ。
「テレサ、流石に手刀は駄目だろ?」
「う………」
秋楽の言葉に俯くテレサ。
やりすぎた自覚はあるようだ。
「ま!助けてくれたのは嬉しかったけどな♪」
「……///」
「ありがとな、テレサ」
「…………うん…///」
テレサは秋楽の役にたてた事と頭を撫でられた事で笑顔だ。
「てかテレサ、もう大丈夫なのか?」
テレサの言葉がいつも通りな事に気づいた秋楽。
「…もう……大丈夫…//」
テレサの顔はまだ赤い。
「じゃあ先にご飯食べてて、俺はティナちゃんをベッドに置いてくるから」
小さく頷いたテレサはトテトテとテーブルに戻っていく。
同時に秋楽もティナを抱き上げて寝室へ向かった。
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