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そこには服が所々乱れて素肌が露わになり、頬を朱に染めたティナがいた…
「秋楽くんてば……大胆///」
「違ぁぁぁぁぁぁぁぁう!!!」
さっきから叫びすぎだ自重しろ。
「ティナちゃん…これは誤解なんだよ…」
「でも…私の胸をあんなに……///」
先ほどのことを思い出したのだろうか、ティナはさらに顔を赤くする。
(うがぁ…反論出来ない…)
「………?」
ティナは黙り込んでしまった秋楽を不思議そうに見ている。
しばしの沈黙…
秋楽がポツリと言い出す。
「ティナちゃん…ごめん……本当に…わからなかったんだ…」
「………」
沈黙が痛い。
「今日は色々あったからティナちゃんをベッドに寝かせてた事を忘れてたんだ……」
「本当にごめん…今はまだそういう感情がないから…」
秋楽は言い終わると俯いた。
「大丈夫です、おあいこですから…///」
ティナの言葉に顔を上げる秋楽。
「おあいこ…って?」
ティナが恥ずかしそうに話しだす。
「私…お酒を飲むと直ぐに酔っ払うんですけど……記憶は残ってるんです///」
「だから…秋楽君に抱きついたのも覚えてます//」
秋楽は記憶を探る。
(確かにそうだったな…)
「秋楽君は寝ぼけてですけど…私は意識があったから…私の方が悪いです」
「だから…おあいこです」
ティナは照れくさそうに言った。
「でも…」
「大丈夫です」
ティナは秋楽の言葉を遮って言った。
「それに…『今はまだ』って言葉が聞けただけ儲けです///」
「そっか…」
先ほどのとは違う沈黙が流れる……
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