590人が本棚に入れています
本棚に追加
/85ページ
歓迎パーティーから数日後の朝…
コンコン
「今行くからー!」
準備を済ました秋楽は玄関へ向かい、扉を開ける。
「おはよ!」
「おはようございます」
「あー君……おはよ」
廊下で待って居たのはテレサとリリカ、ここ数日の内に部屋が隣という事もあり一緒に登校するのが日課になっている。
「じゃあ行こっか♪」
「はい」
「…うん」
2人が頷き一緒に歩きだすと直ぐにテレサは秋楽と手を繋ぐ。
最初は嫌がっていた秋楽だが、既に慣れてしっかりと手を握り返す。
それを楽しそうに見ているリリカはテレサの隣に居る。
これが早くも確定した登校スタイルだった。
「今日はなんか特別なことあったっけ?」
「確か使い魔の召喚がありますわ」
「あー、召喚か」
召喚
使い魔の召喚は特定の場合を除いては高等科2年次に召喚を許可される。
かつてはそのような制度は存在しなかったが、使い魔にも勿論自我があり、未熟な者が召喚すれば危険なため、魔力をある程度まで扱うことが出来るまで召喚は禁じられた。
「今度はどんな奴が出てくるかなぁ…」
「そうですわねぇ…初めてですから楽しみですわ」
「………♪」
テレサも心なしか楽しそうだ。
秋楽達はこれから出てくる使い魔達について話しながら教室へと向かった。
最初のコメントを投稿しよう!