ABB○右○左!使い魔召喚★

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ティナから渡されたのは召喚用の紋章が描かれた呪符だった。 「皆さん全員貰いましたか?貰ってない人は早く来て下さい~」 反応は無い。 「…行き渡ったようですね」 コホンと咳払いをしたティナが呪符の説明を始める。 「皆さんに渡した物は召喚符です。呪符に描かれた紋章に魔力を流し、個人の魔力に反応して使い魔を呼び出します」 「あっ!いくら魔力を多く込めても無駄ですよ?魔力の総量と質によって判断されますから」 一部の男子がつまらなそうに舌打ちをした。 カッ!! 「うぎゃあ!?」 ティナから放たれた雷撃により1名失神。 「さて、馬鹿は放って置いて…」 何事もなかった用に進められる中、驚いた秋楽は小声でリリカに尋ねる。 『何で誰も気にしないんだ?』 リリカは微笑んで返す。 『秋楽君は初めてでしたわね』 『先生は普段こそおっとりと言うか優しいですけど…その分話を聞かない人等には即、雷撃ですわ』 言い終わったリリカは少し苦笑気味だった。 『へぇ~…気を付けないとなぁ…』 悩む秋楽を後目にリリカは微笑み、口には出さず、言葉を加える。 (まぁ…先生があなたに雷撃を当てることは無いでしょうけどね…) リリカの言葉は露知らず、ティナを見直す秋楽だった。
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