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「…俺を呼んだのはあんたか?」
「……えぇ」
リリカは煙から現れた男の言葉に答える。
「そっか…」
「………?」
男はその場で伸びをする。
「~…うし。俺の名はアルパイン、アルって呼んでくれ。」
そう言って手を差し出すアル。
「あ……え?」
いきなり自己紹介されたリリカは戸惑い言葉が出て来ないが取りあえず手は握った。
「…嬢ちゃん、俺を呼び出したのはあんただろ?何ボサーっとしてんのさ」
「……そう…ですわね。…私はリリカ・アンセクト、リリカと呼んで下さい」
初めは目を白黒させていたリリカだが直ぐに気を取り直した。
「よし、よろしくなリリカ」
「こちらこそですわ」
2人は再び握手を交わし、秋楽達の元へと戻った。
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