ABB○右○左!使い魔召喚★

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そう言ったウィルは1人離れて行った。 「さてと…」 例にならいウィルは召喚符を手に魔力を込める。 すると直ぐに召喚符は燃え上がり魔法陣を描き出す。 「よし…」 直ぐに魔法陣は輝きを増し風を纏う。 「くっ……」 魔法陣は着々と風を蓄え荒々しさを増し、辺りには土煙が舞い上がる。 50秒も経った頃だろうか、激しかった風は穏やかな静風となり土煙は姿を消す。 「………」 ウィルは目を覆っていた腕を戻し魔法陣へと目を向ける。 「……大狼か」 ウィルの視線の先… 魔法陣の有った場所には銀の毛並みで大きな一匹の狼が佇んでいた。 「我を呼びしは主か?」 「そうだよ、僕はウィリアム。君は?」 「我が名はウィンガルド。誇り高き風狼の長だ」 「よろしくウィン」 ウィルはウィンガルドの側に寄り頭を撫でた… 「うむ…だが主よ、流石に稚児扱いは堪えるぞ」 ウィンガルドは頭部に乗せられたウィルの手から逃れるように少し離れた。 「そっか…。ま!いいや!改めて宜しくね!」 「うむ」 秋楽達のもとへ向かうウィルにウィンガルドは静かに追従して行った。
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