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水球は少しずつ型を歪め出す
「ねぇ秋楽君…あれってもしかして……」
「あぁ、多分精霊だな。それも"水"」
「やっぱり…ユーナは先天が水だから……後はどの位階か…だね」
「まぁ大丈夫だろ」
(ぶっちゃけ魔力の質が精霊王レベルなんだよな…)
「……わかってる癖に…」
「なっ……テレサか♪まぁ黙ってた方が面白くね?」
「ん……」
その後、水球はちいさな人型になり動きだす…
「っっひゃぁー!!」
「ひゃ!!」
うるせぇなオイ
「ひゃぁー~、人間界に喚ばれるなんて何百年振りかしら!?えっ?今何歳かですって?そんなの数え飽きたわよ!!あらあらまぁまぁ!!ここは学園ね?ってことは召喚の儀なのね!そうよねあなた!?」
ビシ!!っとその小さな手で差し示した先に居たのは勿論ユーナ。
「えっ?あ…いや、その……え?」
あまりのマシンガントークに基本おっとり系のユーナが追いつける筈がない。
「んもう!らちがあかないじゃない!まぁいいわ!私を召喚したのはだぁれ!?久しぶりの人間界に招いてくれたのと精霊界でのあのめんどくさい会議から引っ張ってくれたお礼にチューしてあげるわ!!」
「あっ!あと契約もね!」
そう宣うとマシンガンの精霊は小さな体でヒュンヒュン飛び回り始めた。
「大丈夫かな?…あれ……」
「兎に角五月蝿いな」
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