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「あんた達がこの私を召喚したですって?!馬鹿も休み休み言いなさいよ!たかがそれっぽっちの魔力しか持たず名前すら与えられていないあんた達がこの五大元素の"水"を司る精霊王の私を呼べる筈無いでしょうが!!身の程を知りなさい!つーか生まれ変わって出直せ!!むしろこの場で果てよ!私を愚弄した罪を贖え!!」
「「ひっ…」」
突如としてブチ切れた精霊王、その身には膨大な水を纏い、それは少しずつ形を成す。
馬鹿2名は正に蛇に睨まれた蛙の如く2人して竦みあがる。
「消え失せよ!"水龍牙"!!」
「「うわぁぁぁ!!!!」」
膨大な水は完全に龍を型どり2人へと襲いかかる。
「だっダメぇ!!」
我に返ったユーナは2人の前に立ち、迫り来る水龍へと立ちはだかる。
「風よ!轟々と吹き荒れ我を守護せよっ!"暴風籠"!!」
ガギギギギギ!!
「なっ!私の龍を止めるなんて…っ!!」
精霊王は自分の水龍が止められた事に少しだがたじろいでいた。
だがユーナは今なお迫り来る水龍に押し負けぬよう更に魔力を込める。
「くっ…」
ピキピキピキ…
「もぅ…ダメぇ…っ!」
ピシ…ピシパキ…バギンッ!
ユーナの風の盾は水龍の威力により音を立てて崩れ去っていった…
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