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ドガァァァァァァァン!!!!
けたたましい爆音と共に大量の土煙があたり一面に立ち込める。
「ユーナ!?」
「なっ何事!?え?どうしたの!?」
よほど離れた場所に居たのだろうか、ティナがもの凄い速度で現れそして慌てふためく。
立ち込める土煙は風によって次第に押し流されていく。
「ちょっとやりすぎなんじゃないか?」
土煙が晴れ、へたり込んだユーナとその前に右手をあげて佇む声の主。
「誰だ貴様は!?」
未だにブチ切れモードの精霊王
「誰って……ただの学生なんだが?」
「あっ秋楽君!?」
先の声の主は…
未だにへたり込んだままだが、たった今顔を上げたユーナが言った通り太陽の光を浴び美しい赤髪を煌めかせている生徒…秋楽であった。
「ただの生徒…か」
精霊王は思案するように腕を組み視線を逸らす…
「!!」
何か思いついたのかガバッと顔をあげる。
「そうか!貴様が私を召喚したのだな!?私の龍を相殺するぐらいだからそうに違いない!!」
何を早とちりしたのかビシッと秋楽を指差し自慢げな精霊王
「いや、何かご機嫌みたいだが…違うぞ?」
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