590人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふふ、別に無くていいわよ。そもそも正当な方法であたしを呼び出した時点で魔力の質はクリアだし、さっきあたしのブチギレモードの龍もある程度防げたから♪」
精霊王はさっきの形相とは打って変わって、柔らかな微笑みで答えた。
「じゃっじゃあ契約お願いしますっ!!」
それに対しガバッと頭を下げて答えたユーナ。
どっちが主だ?
「じゃあ契約ね。あなたの魔力を少し貰うわ」
そう言ってユーナの手をとる。
「痛っ!?」
「はい!これでおしまい。これからよろしくね?」
「はっはい!えと、なっ名前は……」
「あら、言って無かったわね。あたしはカトレア、"水"の精霊王よ。それであなたの名前は?」
「わっ私はユーナ・ラングリット、ユーナって呼んで下さい!」
またもやガバッとお辞儀。
「ユーナね。改めてよろしく♪」
「はいっ!」
ガッチリと握手を交わして離れる2人。
「じゃあいつでも呼んで頂戴ね♪」
そういうとカトレアは静かに消えていった。
最初のコメントを投稿しよう!