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私は体調を崩すと、いつも、とある気功師の経営する整体に通っていました。
山男のような、顔の半分が髭でうまっている、おじさんの気功師です。
その気功は、いつも肩こりやら、冷え性やらで、凝り固まった私の体内に、清浄な?気を流してくれるのです。
口中でのたうちまわる、歯周病菌を見た私は、その先生の元へ駆け込みました。
「今日はどうされましたか?」
いつものように、人のよい笑みを浮かべ、先生は尋ねます。
「あの、歯周病なんです。いわゆる歯槽膿漏なんですが・・・」
歯周病イコール歯医者という図式は、私の中で、取り払われていました。
やつらを口中から滅ぼすには、もう手段を選んでは、いられません。
「歯茎に気功を受けることって、出来ないでしょうか?」
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