ー忠実ナル天使・最終審判ー

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「全弾全速一斉発射(バレット・フルバースト)!!」 銀地の宣言を受け、発射される武器の軍勢。余りに多いその武器は、金色の壁となって天使達の殺到する。 あるものは青い炎を纏い、あるものは先端から水を出して刄のように噴出させ、あるものは風の螺旋を生み出し滑空。 金色の残光を残しながら空を切り裂く武器は、鈍い音をたてながら天使の死骸に突き刺さった。 ヅブンヅブンと、肉に食い込むたびに何かが弾ける。赤い血、ではない。なにか、光の粒子のようなものだ。 武器が中空に浮かんでいた時間は僅か十秒。そして発射されて天使の肉に食い込んだのは、一秒にも満たない時間によって起きた事だった。 「へえ、やる――と言いたいことではあるが、まだまだだ」 「な――ってしつけー!」 天使の死骸が動き、体に突き刺さった色々な形のグングニルを抜き始めた。 「AA――adjmadmg.t!!」 深く食い込んだグングニルを抜くことは諦めたのか、抜けるものだけを抜いた天使の死骸が、咆哮を上げながら特攻していく。 途端に強くなる腐臭。あまりの臭さに鼻が曲がりそう、という表現を越えて、失神しそうだ。 「ちか――づくな!」 左手で鼻を摘み、右手で巨大化させたグングニルを横凪ぎ。 二体纏めてくの字に折り曲げる。だが、流石に体格差が有りすぎた。それに相手は人外。幾ら強化しているとはいえ、膂力では負けるようだ。しかも片手。この結果は仕方ないと言える。 だが二体によって掴まれたグングニルではあるが、追撃の氷塊には対応できないようで、掴んだと思えば、次の瞬間には氷塊により捻り潰される天使の死骸達。
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