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最初は一目惚れだった。
セミロングの似合う清楚な感じの女子、『桜塚 優美』
高1の時からずっと同じクラスで、名前順も近いから話すチャンスはいくらでもあった。
少しでも仲良くなりたくて、同じ委員に立候補してみたり、何気ない会話をしてみたり、俺としては珍しく積極的にアプローチした。
そうしてやっと『友達』と呼べる関係にまでこぎつけた。
今日は1ヶ月前から計画を練り、なけなしの勇気をふり絞って誘ったデートの日。
絶対に告白するぞ!と前日の夜はほとんど眠れず、それでも何とかヘマをせずに、楽しいデートができた――はずだった…
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