春の詩

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桜華狂咲(おうかきょうしょう) いつも帰り道通る この桜舞う坂道を 君と二人歩いた日々 永久(とわ)に続くと思えた時 今年は桜花(さくらばな)が いつもより早く咲くそうで 君が行くその前に またあの坂を歩けそうで 桜華狂咲 君との思い出と共に 急ぎ乱れ咲き 美しく散りゆきそうで 風が静かに抜け行く この桜舞う坂道を 君と歩き抜けたあの日々 もうあの日から十余年 今年も桜花が いつもより早く咲くそうで 静かなポストの中 君からの久々の手紙 またあの日あの場所で 君が僕を待っていると 静かにしたためた文字に かすかに涙の跡 桜華狂咲 君との思い出と共に 急ぎ乱れ咲き 君を包み込んでいって 桜華狂咲 君と僕を結び付ける 思い出の言葉 早すぎる春からの便り 桜華狂咲… lalalala… 急ぎ乱れ咲き… lalalala…
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