姫華~兆し~

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私の視線に気付いたのかこっちを振り返る。 視線に気付かれないように目を伏せたが、しばらくしてまた見た。 要するにチラチラ見てた。 うん、やっぱりカッコいい などと思って見ていると、急にこっちを向いた。 不意だったので目が合ってしまった。 見つめてたってバレたくないので強気で聞く。 「何?」 壮介「トイレ」 あっさり受け流した。立ち上がって姫華の後ろを歩いて行った。 「ふぅん…」 なんだか肩透かしを喰らった気分だ…私は少し気付いて欲しかった。 壮介「…と、見せかけて~!」 壮介が急に抱きついて来たので変な声が出てしまった。 「うっ」 壮介「ビックリした?」 私はそれより、女の子らしくない声を出してしまった事が恥ずかしかった。
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