~雪乃~序章~

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 ……こっち向いた!とりあえず挨拶しなきゃ、同じマンションだし。 …恥ずかしいな… 「こんばん…ゎ」ってか、メチャメチャ美人!  さすが都会…何食べてるんだろう? 美人「こんばんわ」 父「こんばんわ。おい雪乃、もういいぞ?」 「うん」 雪乃は荷物を渡してエレベーターに乗り込んだ。 父「雪乃、俺たちは七階な、 何階ですか?」 美人には弱い父だが、自分の娘と年が近そうな女性には普通だ。 美人「七階です。」 父「そうなんだ、今日引っ越してきたんです、よろしくお願いしますね」  社交的じゃん…って感心してないで私も言わなきゃ! 「お、お願いします」 美人「はい。」 表情を変えずに冷たく言った。  なんか冷たい感じ…やっぱり都会って隣の垣根が高いんだ… 多分都会は関係無いが、田舎者の雪乃には全ての出来事が都会効果に見えるらしい。
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