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平日の昼下がり。
某有名進学校の一室。
人が詰められて、机に座らされている空間。
その調度真ん中。
一つだけ人が座っていない机があった。
その机の主は小鳥遊鳥小(たかなしとりこ)その人。
クラスメイトはその開いている机が不思議でなかった。
小鳥遊鳥小は普段不真面目なのだが学校だけは欠席せずに毎日来ているから来ていない事が珍しいのだ。
だが、テスト期間が近づいているせいも相俟ってそのような心配は自然と薄れていっている。
風邪か何かだろう、とクラスの皆は思うがそれは違う。
小鳥遊鳥小は今、13年の人生において最大の屈辱を受けている最中だった。
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