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段々とゆっくりになり、次第に形がわかる程の速さになってきた。
およそで、直径20㌢程の丸い塊。
丸と言ってもフニフニと原型を留めない、柔らかそうな物。
「煙?なんやろあれ?」
子供ながらに、凄く興味を持った。
だが、それとは裏腹に「動かない方が良いな」とも思った。
しばらく見ていると、白いそれは動きを止めた。
天井近くの高さ、部屋の角の方で。
フワフワと漂いながら、まるで部屋全体の様子を伺う様に…。
そう思っていると、白いそれが動き出した。
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