最初…

4/9
100人が本棚に入れています
本棚に追加
/172ページ
段々とゆっくりになり、次第に形がわかる程の速さになってきた。 およそで、直径20㌢程の丸い塊。 丸と言ってもフニフニと原型を留めない、柔らかそうな物。 「煙?なんやろあれ?」 子供ながらに、凄く興味を持った。 だが、それとは裏腹に「動かない方が良いな」とも思った。 しばらく見ていると、白いそれは動きを止めた。 天井近くの高さ、部屋の角の方で。 フワフワと漂いながら、まるで部屋全体の様子を伺う様に…。 そう思っていると、白いそれが動き出した。
/172ページ

最初のコメントを投稿しよう!