満霞の想い

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その瞬間臙は目覚めた。 外はまだ暗い。 自分が泣いていることに気付き、顔を手で覆う。 【なんて弱い。】 満霞が選んだのは自分の守る者のための決断だった。 そして臙はそれを託された。 【誇りに思うべきだろう】 自分に喝を入れて起き上がり、外に出た。 蝶が舞っている。 しかし、今は冬だ。 目を擦り、もう一度見ると、それはもう既に消えていた。 剣を抜いて突きを繰り出す。
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