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「ひぃさん…早起きやなぁ」
耀崋は臙の隣にくると、朝日に向って伸びを1つすると、口を開いた。
『今までずっと寝ていたようなものですからね。早く都に戻りたいものですね。きっと朝雅様が首を長くしてお待ちでしょうし』
座った臙の隣に耀崋も座る。
「せやなぁ、都まで1日で着かせてみよか」
『あら、どうやってですか?』
「誰にも内緒やで?ひぃさんやから話すんやから」
指を唇に当てると、耀崋も同じように指を当てて言った。
『分かりました。それじゃ、わたくしと臙だけの秘密ですね』
「せや」
2人で笑う。
臙は笑うと、話し始めた。
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