プロローグ

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コンコン。 ノックの音がして樹理が入ってきた。 「どないした?」 『皆さん満霞のこと覚えていらっしゃらないみたいで…いなくなったってどういうことですか?』 「お前は覚えてるんやな。満霞は儷様と一緒に天界にいってもうた。」 『臙、なぜ止めなかったんですか?』 「俺は満霞の為に動く決めたんや。満霞が決めたことなら何も言えへん。」 強がってはいるが臙の声は震えている。 樹理は臙の肩に触れた。 「樹理…何でこんな辛いこと満霞は俺に押し付けたんや」
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