プロローグ

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樹理は臙に語りかける。 『私たちは満霞をずっと傍で見てきたんです。満霞の思いを受け継ぐのは私たちしかいないんですからしっかりしないと満霞が怒りますよ?』 それを聞いて臙はふっと笑った。 「満霞が怒るんは怖ないけど、泣かれるのは困るな。」 『そうでしょう?今日は何も考えずに何かお腹に入れて眠ってください。』 そう言うと、樹理は部屋を出た。 暫くボーっとしていると、樹理がお盆にご飯を乗せて入ってくる。 臙はそれをかきこむと、布団に包まった。 【満霞…】 今にも満霞が臙の部屋へ入ってくるような気がする。
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