248人が本棚に入れています
本棚に追加
『何をすればいいの?』
『お前が俺の花嫁になれば良い。天界からなら制御できる。』
『……っ』
満霞が言葉を詰まらせる。
『私なっても良いよ。儷の花嫁』
『良いのか?俺は抜け殻など欲しくはないぞ?』
『抜け殻?心ごとあげるよ。その代わり、お願いがある。』
『何だ?』
『私の記憶をみんなから消して欲しい。』
『全員か?』
暫く考える間があって満霞は首を振った。
『臙と樹理の記憶は消さないで。臙はきっと私の心をくんでくれる。でも臙一人では一生の秘密は重過ぎるから』
最初のコメントを投稿しよう!