満霞の想い

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『承知した。ならば俺は天界に行って許可を取ってこよう。その間に挨拶を済ませておけ。』 『分かった。』 満霞の目には迷いはない。 満霞は引き出しの奥から水晶を出した。 水晶を撫でると、力を込める。 それが真っ青になると、ふと臙と目が合った。 そして静かに微笑んだ。 口が動く。 しかし、言葉は発せられない。 『ご・め・ん・ね』 そう動いたような気がした。
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