序章

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条安の都が赤く染まっていく。 昼のうちは、途方もなく広い大路を、大勢の人間が袖を擦り合うようにして賑わっているこの都も、日が傾いてくれば人影もまばらになってくる。 夕陽が都一帯に橋のように落ち架かり、家路を辿る人達に道を示しているようだ。
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